150回簿記2級 改訂後の内容とボリューム

簿記2級

平成30年11月 簿記2級内容

平成28年度6月の試験から、平成30年6月まで段階的に簿記試験内容の範囲が改定されました。1級から2級に移ってきたものもあるし、逆に3級から1級へ移動したものもありました。実務であまり使われていないものは削除されたりと大幅な変更が行われました。

 

今回は簿記2級を独学で勉強している方へ向け「改定内容と簿記2級のボリューム」を確認してみたいと思います。平成28年度は結構ボリュームは少なかったんです。なぜかというと2級から削除された項目がかなりあったためです。追加される項目も少ししかなくて受験するにはねらい目でした。そして平成29年。ここから連結会計や外貨建会計が入ってきました。


平成30年には連結のアップストリーム、税効果会計が追加されました。1級の範囲だったものが2級に移行してきましたので、当然のことですが難易度はぐっと上がりました。内容をまとめてみましたのでご確認ください。ちなみに工業簿記は変更なしです。

平成28年


追加項目

クレジット売掛金

電子記録債権・電子記録債務

役務収益・役務費用

有価証券の分類

子会社株式・関連会社株式 

その他有価証券

固定資産の割賦購入

ソフトウェア

月次決算

貸倒引当金の一括評価・個別評価

資本余剰金からの配当

売上の計上基準

 収益・費用の認識 

  引渡基準

  出荷基準など

 

除去項目

特殊商品売買

 予約販売

 未着品

 委託買付・受託買付

 委託販売・受託販売

 割賦販売 

 試用販売

社債

繰延資産

手形

 為替手形

 荷為替手形

 割引手形の保証

 裏書手形の保証 

本支店会計

 未達取引

 内部利益

伝票会計 

特殊仕訳帳


平成29年


追加項目

固定資産の圧縮記帳

課税所得の計算

外貨建取引

リース取引 

連結会計

 資本連結

 のれん

 未実現利益の消去(商品・土地)ダウンストリーム

 連結精算表

 連結財務諸表

 連結株主資本等変動計算書

平成30年


追加項目

税効果会計

 引当金

 減価償却

 その他有価証券評価差額金 

連結会計

 貸倒引当金の調整消去-アップストリーム 

 未実現利益の消去(商品、土地)-アップストリーム

製造業の財務諸表

平成30年6月からの範囲


商業簿記

商品売買等

 クレジット売掛金

 役務収益・役務原価

 三分法

 商品評価損・棚卸減耗損

手形 

手形の更改 

不渡手形 

営業外手形

電子記録債権・債務

銀行勘定調整表

固定資産 

減価償却 

固定資産の買換え 

資本的支出・収益的支出

除却 

保険差益

リース取引

研究開発費 ソフトウェア

有価証券

 売買目的有価証券

 満期保有目的債券

 その他有価証券

 子会社株式・関連会社株式

引当金

 貸倒引当金

 修繕引当金

 退職給付引当金

 賞与引当金

 売上割戻引当金

 返品調整引当金

株式の発行

剰余金の処分と配当

合併

 のれん

 負ののれん

無形固定資産

法人税等

消費税

外貨換算会計

税効果会計

精算表

財務諸表

帳簿の締切り

本支店会計

連結会計 

製造業会計

工業簿記

製造原価の分類

材料費

労務費

経費

 費目別計算

個別原価計算

 製造間接費予定配賦

 差異分析

部門別個別原価計算

総合原価計算

 減損・仕損

工程別総合原価計算

等級別総合原価計算

組別総合原価計算

標準原価計算

 差異分析

直接原価計算

全部原価計算

短期利益計画

CVP分析 

本社工場会計


簿記2級は難しくなるの?

 いかがだったでしょうか?

簿記2級の内容とボリュームを確認してきました。

連結会計、税効果会計、外貨建取引、等々

もともと1級の範囲内だったものが、2級に移行してきたので難しそうに感じますね。

 

とはいっても「1級」ではなく「2級」の試験ですので、

テキスト内容の理解と、練習問題、模擬問題などをこなして力をつけていけば

資格取得は出来ますので安心してください。

まずは、基本からです。

 

平成28年度から段階的に行われてきた簿記の改訂も平成30年6月の試験をもってひと段落しました。 

今の時代に合わせた試験問題の改訂です。確かに簿記2級の難易度は上がりましたが、実務にきっと役に立ちます。

ますます簿記資格の価値は上がるわけです。

 

 

簿記2級を取得していると「即戦力になる人財」として就活に役立ちますし、勉強をすることで経理業務をするのに実用的なスキルや知識を身につけることが可能です。将来的には税理士や会計士の資格を狙うことも出来ます。

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