リース取引とは、コピー機や、営業車、などの固定資産を、借手側が貸手側から決められた契約期間にわたって使用する権利をあたえられ、使用料を支払う取引のことをいいます。リース取引は「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」に分類されます。
ファイナンスリース取引は、2つの要件を満たす取引です。
その① リース期間の途中で解約ができない(ノンキャンセラブル)
その② コストを借手側が負担する(フルペイアウト)
オペレーティングリース取引は、上記の①のみ満たす、②のみ満たす、①②両方満たさない取引です。
オペレーティングリース取引は賃貸借処理を行います。固定資産を借りているのと同じ処理を行います。借りているのだからリース物件を資産計上しませんし、減価償却も行いません。リース料支払い時に「支払リース料」(費用)勘定科目を使って仕訳します。
問題1.当期首、A社と備品のリース契約(オペレーティングリース)を締結した。リース料総額は360,000円であり、毎月の支払いは月末に10,000円を当座預金口座から支払うことにした。契約時とリース料支払時の仕訳を行う。
①オペレーティングリース取引 契約時
リース契約開始時には仕訳は行いません。
②リース料支払時