153回簿記2級 過去分析・予想


簿記2級は 第1問~第5問まで 各問20点の配点です。試験時間は2時間、70%以上の正解率で合格です。平均合格率はおおむね30%。

第1問~第3問が商業簿記。第4問、第5問が工業簿記。合格に必要な平均勉強時間は300時間から400時間と言われています。3級合格後すぐ2級の勉強をはじめれば、簿記の土台が出来ていますのでこんなに時間はかからないと思います。

 

商業簿記も工業簿記もバランスよく勉強する必要があります。よく工業簿記が苦手という方がいますが、第4問、第5問で出題されるので商業簿記だけ出来ていても60点しか獲得できません。合格に必要な70点はどうしても工業簿記をマスターする必要があることを忘れないでください。合格するためには繰返し問題を解いて知識を定着させましょう。苦手個所をなるべくなくしていくことも大事です。

ある程度基本がマスター出来たら、過去問をといて力を付けていくとよいでしょう。2時間で問題を解かなければならないので、だらだらと時間をかけて問題を解くのではなく、時間を見ながら問題を解く練習もしてくださいね。

第1問 商業簿記 仕訳5問

152回 売買目的有価証券・端数利息 割賦購入 商品保証引当金 為替予約 会社設立

151回 本支店会計 その他有価証券 売上割戻 追徴法人税 固定資産売却

150回 役務収益・役務原価 割賦購入 事業譲渡 クレジット売掛金 資本準備金・利益準備金取り崩し

149回 電子記録債権 満期保有目的債券 資本的支出収益的支出 増資 ファイナンスリース

148回 仕入割引 備品の除却 準備金の組入れ 売上割戻引当金 為替予約

147回 建設仮勘定 為替予約 クレジット売掛金 ファイナンスリース ソフトウェア仮勘定

146回 クレジット売掛金 研究開発費 圧縮記帳 会社設立 消費税

145回 固定資産の割賦購入 吸収合併 満期保有目的債券 サービス業仕掛品 本支店利益の振替

144回 ソフトウェア仮勘定 土地売却 クレジット売掛消費税 仕入売上 諸掛り 子会社株式

143回 有価証券 商品保証引当金 株式の発行 剰余金の配当処分 消費税

142回 消費税 研究開発費 不渡手形 仕入割引 本支店会計

141回 受取配当金所得税控除 建設仮勘定 買掛金 仕入研究開発費未払 貯蔵品

140回 会社設立 本支店会計 売上割戻引当金 有価証券端数利息 減価償却

153回簿記2級、第1問目は間違いなく仕訳の問題だと思います。

簿記2級商業簿記は出題範囲も広いですから、まんべんなく様々な仕訳をチェックしておきましょう。


第2問 商業簿記

152回 銀行勘定調整表

151回 株主資本等変動計算書

150回 固定資産総合問題 税効果・連結有り

149回 外貨建取引商品売買

148回 有価証券総合問題

147回 合併と連結会計

146回 銀行勘定調整表

145回 株主資本等変動計算書

144回 商品売買の総合問題

143回 固定資産総合問題

142回 株主資本等変動計算書

141回 有価証券 (売買 満期保有)総合問題

140回 伝票会計

153回の第2問目は有価証券の問題が出題されるのではと思います。148回、141回の過去問は解いておきたいところです。

ただ、合併や固定資産、商品売買の問題も要チェックです。

 

税効果や連結会計との混同も考えられますので、固定資産なら、150回、143回の第2問目。

合併なら、147回の第2問を解いておきましょう。

商品売買なら149回、144回です。

 

問題のボリュームが多い傾向がありますので、部分点狙いでいきましょう!あまり難しい問題に固執しても点は伸びません。

時間を見ながら、点を取れるところを取る。練習が必要です。


第3問 商業簿記

152回 貸借対照表

151回 連結精算表 子会社2つ

150回 貸借対照表

149回 本支店会計 本店損益

148回 連結精算表

147回 損益計算書

146回 精算表

145回 貸借対照表

144回 精算表

143回 損益計算書

142回 貸借対照表

141回 精算表

140回 損益計算書

153回の第3問目は連結か損益計算書だと思います。

そろそろサービス業の損益計算書がでてもおかしくないと思います。売上高ではなく役務収益を計上する問題です。

そして、連結、これは外せません。簿記2級の範囲に入ってきてからは仕訳の問題や、第2問目で他の問題と絡めて出題されていることもあります。

 

苦手な方も多いですが、開始仕訳、のれん償却、内部取引消去の一部だけでも出来るようにしておくと、部分点狙いで12点から14点は取得できると思います。

沢山勉強する項目があり、大変ですが、財務諸表作成、連結精算表、本支店会計の合併財務諸表は作成できるように練習しておきましょう。

 

全部解こうとすると時間もかかりますので、基本的に部分点狙いで行きましょう。

 


第4問 工業簿記

152回 部門別原価計算

151回 部門別原価計算

150回 費目別計算

149回 直接原価計算 損益計算書

148回 個別原価計算

147回 本社工場会計

146回 標準原価計算

145回 部門別計算

144回 費目別計算の材料、仕掛品

143回 個別原価計算と原価差異

142回 標準原価計算 差異分析

141回 本社工場会計

140回 標準原価計算

第4問目は総合原価計算の工程別原価計算、個別原価計算、費目別原価計算をチェックしておきたいです。

 

簿記2級では、合否を分けるのは工業簿記です。ぜひ苦手を克服しましょう。商業簿記とくらべて比較的解きやすい、基本的な問題が出題されることが多いです。

費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、部門別原価計算、標準原価計算、直接原価計算、製造原価報告書など勉強することはたくさんありますが、基本をマスターすれば得点源になること間違いなしです。ぜひチェックしていきましょう。


第5問 工業簿記

152回 標準原価計算 差異分析

151回 等級別原価計算

150回 CVP分析

149回 工程別総合原価計算

148回 組別総合原価計算

147回 標準原価計算の損益計算書

146回 総合原価計算 

145回 直接原価計算

144回 単純総合原価計算

143回 標準原価計算 原価差異

142回 工程別原価計算

141回 CVP分析

140回 等級別総合原価計算

153回第5問目は直接原価計算、本社工場会計をチェックしておきたいです。

直接原価計算は出題形式が大きく2つに分かれます。

全部原価計算と直接原価計算による仕掛品勘定作成、損益計算書作成の問題と、CVP分析の問題です。

どちらも大事です。確実に出来るようにしておきましょう。

 

それから工業簿記では、仕訳の問題が出題されることが多いです。

材料や労務費、経費の消費、製造間接費の予定配賦、材料などの差異計上、製造間接費の差異、仕掛品から製品勘定への振替、製品勘定から売上原価勘定への振替などです。本社工場会計も基本的に仕訳の問題が出題されます。

工業簿記では、金額を求めることも大事ですが、仕訳を問われることも多々ありますので、確認するようにしてくださいね。